chunk of log

プログラムを書いたり、ゲームを作ったりしています。

2016年に作ったゲーム振り返り

2016年01月03日、年賀状代わりのゲームをリリースした。 今年は結局、ゲームはこれしか完成しなかった(ということになりそう)。忘年会で忘れてしまう前にその振り返りを書く。

製作までの経緯、過程。製作中に都度発生する「ここどうしようか?」という選択とその結果。作ってみた感想とか。

ゲーム概要

年賀状をテーマにした30分ほどの短編ゲーム。 未プレイの君。記事を読んだ後でもよいので、よかったらプレイしてくれよな。

トキノキ

2015年12月31日に過去の12月31日を行ったり来たりするゲーム。

製作までの経緯

2015年12月20日「RPGツクールMV 交流&もくもく勉強会in大阪」というイベントに参加した。その懇親会で「最近、年賀状とか書いてないなぁ」「各々が年賀状をテーマにしたゲームを作って正月にリリースしようぜ」という話が出た。

2015年12月23日 何か思いつけば作ろうかなという気持ちで喫茶店に入り、前述のゲームについて考えた。

年賀状というキーワードからは何も浮かばなかったので、年末年始をテーマにすることにした。俺は年末、とくに大晦日が好きなので、大晦日を舞台にしたい。正月向けのゲームなので年越しをテーマにするとして考える。年越しというキーワードと、過去に考えたゲーム案の断片が紐付いたので、そこから構成することにした。

過去に考えたゲーム案の断片

(1) ある日を境に「時間が前に進まなくなる」という問題が発生。その問題を、過ごしてきた日々の力で突破する。

当時、RPGツクールMVで日記を書いていた。そのエンディング候補として用意していた案。 この日記では、日々の日記がキャラクターやアイテムになっている。そのキャラクターやアイテム(=過去)と協力し、時間が前に進まない原因(魔王的なもの?)と対峙する。というのをぼんやり考えていた。それを年賀状ゲームに使うことにした。

(2) 時を移動する樹

元ネタはGoogleMapとストリートビュー。GoogleMapやストリートビューを使えば、擬似的ではあるが凄まじい物理移動能力を得ることができる。数年前ストリートビューで田舎の方を見ていると、ある地点を境に使われている写真の画質が全然違っていることがあった。町側は新しい写真だが、山側は写真が古い。田舎はストリートビューの更新頻度が低いのだろう。道路を挟んで時間が異なる、これはおもしろい。地図の縮尺をスクロールで調整できるように、スクロールすると写真が過去に戻っていくやつ実装されねーかなーと思うようになった。

物理的移動能力は高いのに、時間移動能力は皆無。人間もそう。それと逆の存在をゲームに登場させたい。物理的移動能力が低そうで、長い範囲の時間を経験できそう(=長寿命)な存在となると樹かなーと考えていた。それを今回使うことにした。

大筋

ということで、

  1. 舞台は大晦日
  2. 何かしらの理由で正月がこない
  3. 時を移動する樹と共に過去の大晦日を行き来し、何かしらの方法で2.の問題を解決する

という大筋ができた。

しかし何かしらの理由や方法が何かはまったく考えていない。 過去には数百年ぐらい遡るイメージで考えているが、設定やストーリーをこれから考えていくとして、果たして正月に間に合うのか。

いや数百年はやめてコンパクトにまとめて超短編にすれば、正月三が日には間に合う気がする。そういう適当な見積もりだけたてて、その日は終了した。

つづく(たぶん)